小児糖尿病サマーキャンプ支援金贈呈

地区GSTコーディネーター・地区奉仕事業委員長 L.橋爪 重幸

8月4日信州大学旭総合研究棟にて、1型小児糖尿病の子ども達21名が参加しサマーキャンプを開催、主催する信州ブランコの会に334-E地区浜ガバナーが出席し助成金を贈呈した。

1型糖尿病の子ども達は(1型はインスリン依存型と呼ばれ、自己免疫疾患などが原因でインスリン自己注射が必要。

2型はインスリン非依存型と呼ばれ、遺伝的要因に過食や運動不足などの生活習慣が重なって発症する)、生涯にわたりインスリン注射が必要。幼稚園や小学校・中学校・高校と、そして大学・社会へと人生が広がっていくなかで1型糖尿病とどうやってうまく付き合っていこうか・・・・。

同じ病気と闘うこどもが仲間と交流、スタッフや成長した1型糖尿病の0Bや0Gが、食事や運動・低血糖対策・注射・血糖値測定などいろいろ教え、自分でやっていくスキルを体験の中で学び、そして何よりもキャンプに参加することで、「糖尿病をもって生きること」を受け入れ、成長していく機会となる。

信州ブランコの会サマーキャンプは(「ぶらんこは自分でこぎ続ける限り動き続ける」ということから、糖尿病の療養も自分の努力を続ければ自分らしい生活ができるという意味が込められている)今年度38回を迎え、コロナ禍4年間の中断があり、久しぶりの開催となった。コロナ前は四泊五日で開催、キャンパー(糖尿病の子ども達)のみの参加なので、始めは不安そうだったが最終日には成長した姿が見られる。

宿泊を伴うサマーキャンプは、家族の経済的負担や準備からキャンプ中の五日間小児科医・看護師・看護大学大学院生・0B・0Gボランティアスタッフの負担が大きくなっている。

さらに、利用していた施設の閉鎖が相次ぎ、次回の施設探しが大きな課題である。

糖尿病は世界中で蔓延し、推定5億3,700万人患っており、2045年までに、その数は7億8,300万人に達すると予想されている。

また、1型糖尿病を抱えている青少年は120万人その半数は15歳未満である。

ライオンズクラブ国際協会は糖尿病の蔓延と闘うことを呼びかけ、糖尿病プログラム・ビジョンのなかでは糖尿病キャンプも有り、E地区では昨年より糖尿病支援に取り組んでいる。これからは糖尿病の有病率を減らすとともに糖尿病の人々の生活を改善・啓発に取り組み、さらにLCIF糖尿病交付金を利用し、小児糖尿病サマーキャンプに支援したいと思う。